②スペンスおじぃの魅力☆
スペンスおじぃの音楽を初めて聴いたのは、2003年の2月でした。
ゴンチチのチチ松村さんの著書で紹介してあり気になったので、Bahamian Guitarist: Good Morning Mr. Walker
のCDを初めて買いました。
一度、アルバムを聴いただけでかなりの衝撃(笑撃?)を受けて、夜、たまたま冷蔵庫に入っていた梅酒を飲みながら、夜中にCDを延々とリピートし続けたら、いつの間にか朝になり、飲み過ぎ&二日酔いで吐きまくった記憶があります。
一人酒で吐くほど飲んだのは、人生でこの一度だけです。そもそも、酒に弱いので家ではたまにしか飲みません。
スペンスの音楽を聞き込むことで、「自分の音楽へ対する価値観がいかに不自由であったか」を笑いながら思い知らされました。
・歌詞は歌っても歌わなくても良い
・演奏中に意味不明な声を出したり爆笑しても良い
・聖歌や賛美歌であっても、酔っぱらいの鼻歌みたいな感じで楽しく歌っても良い
・ギターのチューニングがずれていることが間違いでない音楽が存在する
・オリジナル曲は作らなくても、音楽スタイルが他の誰とも似ていないのが本当のオリジナル
・音楽は格好つけたり気取ったりする必要はなく、楽しければ良い
スペンスは人間性もかなり魅力的で、尊敬しています!
・敬虔なクリスチャンであったが、ラム酒とチェッカーゲームを愛し、音楽スタイルも話し方もかなりユルい
・勤勉で手先が器用であり"独学で"大工になった
・バハマの首都ナッソーの大工の中で、一番、早く良い家を建てることができる自信があり注文も多かった
・アメリカ出稼ぎ中に多くのブルースを聞いたが、明るい性格の為(?)かブルースをマスターしようとは思わなかった
・数多いレパートリーの中でブルースは"St. Louis Blues"ただ1曲だけ
・アメリカ人に発見された後、現地録音などのレコードが何枚か出たが、一枚も自分のレコードを所有しなかった
・そもそも、生涯、レコード・プレイヤー自体を所有しようとしなかった
・生涯、自動車も所有しようとせず、自転車が好きだった
・アメリカに演奏旅行に呼ばれ、各地で絶賛されるが「バハマで奥さんと過ごしている方が幸せ」と気付いて帰国
・愛妻家で、自分で建てた石造りの自宅も奥さんの名前からルイーズ・コテージと呼んでいた
・多くのプロミュージシャンから尊敬されているが、スペンスは生涯、音楽を生業としなかった
・バハマのミュージシャンが活動しているナイト・クラブ等は、いかがわしい雰囲気が苦手で出演しなかった
・ミュージシャンの憧れ、カーネギー・ホールへの出演依頼を「旅行する気分ではない」と言って断った
・全く気取らず、常に謙虚で礼儀正しい人柄で、子供の扱いも上手く、家族や友人、仲間から愛されていた
私も憧れのスペンスおじぃのような人間になりたいです!
ゴンチチのチチ松村さんの著書で紹介してあり気になったので、Bahamian Guitarist: Good Morning Mr. Walker
一度、アルバムを聴いただけでかなりの衝撃(笑撃?)を受けて、夜、たまたま冷蔵庫に入っていた梅酒を飲みながら、夜中にCDを延々とリピートし続けたら、いつの間にか朝になり、飲み過ぎ&二日酔いで吐きまくった記憶があります。
一人酒で吐くほど飲んだのは、人生でこの一度だけです。そもそも、酒に弱いので家ではたまにしか飲みません。
スペンスの音楽を聞き込むことで、「自分の音楽へ対する価値観がいかに不自由であったか」を笑いながら思い知らされました。
・歌詞は歌っても歌わなくても良い
・演奏中に意味不明な声を出したり爆笑しても良い
・聖歌や賛美歌であっても、酔っぱらいの鼻歌みたいな感じで楽しく歌っても良い
・ギターのチューニングがずれていることが間違いでない音楽が存在する
・オリジナル曲は作らなくても、音楽スタイルが他の誰とも似ていないのが本当のオリジナル
・音楽は格好つけたり気取ったりする必要はなく、楽しければ良い
スペンスは人間性もかなり魅力的で、尊敬しています!
・敬虔なクリスチャンであったが、ラム酒とチェッカーゲームを愛し、音楽スタイルも話し方もかなりユルい
・勤勉で手先が器用であり"独学で"大工になった
・バハマの首都ナッソーの大工の中で、一番、早く良い家を建てることができる自信があり注文も多かった
・アメリカ出稼ぎ中に多くのブルースを聞いたが、明るい性格の為(?)かブルースをマスターしようとは思わなかった
・数多いレパートリーの中でブルースは"St. Louis Blues"ただ1曲だけ
・アメリカ人に発見された後、現地録音などのレコードが何枚か出たが、一枚も自分のレコードを所有しなかった
・そもそも、生涯、レコード・プレイヤー自体を所有しようとしなかった
・生涯、自動車も所有しようとせず、自転車が好きだった
・アメリカに演奏旅行に呼ばれ、各地で絶賛されるが「バハマで奥さんと過ごしている方が幸せ」と気付いて帰国
・愛妻家で、自分で建てた石造りの自宅も奥さんの名前からルイーズ・コテージと呼んでいた
・多くのプロミュージシャンから尊敬されているが、スペンスは生涯、音楽を生業としなかった
・バハマのミュージシャンが活動しているナイト・クラブ等は、いかがわしい雰囲気が苦手で出演しなかった
・ミュージシャンの憧れ、カーネギー・ホールへの出演依頼を「旅行する気分ではない」と言って断った
・全く気取らず、常に謙虚で礼儀正しい人柄で、子供の扱いも上手く、家族や友人、仲間から愛されていた
私も憧れのスペンスおじぃのような人間になりたいです!
この記事へのコメント
友人に紹介してもらってここを知りました。
東京でテックスメックスバンドをやっておりまして、先日、ハワイアンスラックキイのバンドと「チキンスキンナイト」というライブを企画したところ好評でして、「スペンスを弾く人がいたらいいのに」なんて話になっていたところです。tubeもみました。いいですね。
コメントをありがとうございます。
「チキンスキンナイト」とは面白そうなイベントですね!
↓きときとバハマのマスコットキャラはニワトリの「とさかっちゃん」なので、チキンには何かと縁があるような気がします(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=-TplTjsb0jE
p.s.
スペンスのカヴァーで一番、度肝を抜かれたのはTom Coraです。
http://grooveshark.com/#!/s/There+Will+Be+A+Happy+Meeting+Traditional+After+The+Rendition+Of+Joseph+Spence/1Qs79a?src=5
ライ・クーダーによるカヴァーではWe Shall Be Happyが好きです。
それにしても思うのです。
ライ・クーダーもそうですけど、スペンスって、スペンスがやってないと意味がない。だって、スペンスは自由にやってたんだから、スペンスをコピーしたら、それは外形はそっくりになっても「スペンス魂」とは反対の方向に行ってしまっている。たとえば、おれが同じ曲をおれなりに弾いたら、もうスペンスっぽくはない。この矛盾って埋められない。こんな人って、あまりほかに見当たらない気がします。ところで、冨山でご活躍とききました。東京で演奏したりすることってありますか?
4本しか弦がないチェロの独奏で、敢えてスペンスの完コピからはじまり、スペンスらしさを崩さずに独自の即興まで自由に展開しているTom Coraの演奏は一つの答えと思います。(本来はフリージャズやアヴァンギャルドな即興が得意なミュージシャンのようです)
きときとバハマは山梨では一度演奏しましたが、東京ではやったことありません。
いろんなジャンルの音楽をスポンジのように吸収していったにも関わらず、ブルースへのそっけなさとオリジナル曲を作ろうとしなかったことの2点については、ミュージシャンとしては珍しく、不自由極まりない感じもしてとても興味深いです。
知らない曲でも歌ってもらえればすぐにギターで合わせられたのですから、ブルースもオリジナル曲もその気になれば簡単にできたはずですが、そうではなかったという謎。。。面白いです^^